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旦那との出会い9

彼はその日、何か珍しいモノでも見るみたいに私の事を見ていた。

お互いに無言で車の中で意味不明な時間が過ぎて行った。
だって何話したらいいのかさっぱり分からなかったし。

会って早々にぶん殴ってやろうっていう私のテンションの高まりは、その彼の何とも言えない馬鹿みたいなオーラにかき消されてしまった。


怒りだとか、拒否だとか


そういう感情は「感情をぶつける」に値する人間にしか効果を発揮しないって事を知った。
相手しても無駄だなって人には怒りすら感じないんだ。
彼はそういう存在になってしまっていた。


「んーっとさ、えっと・・どうしようか」

「何がですか?」

「や、そのう、君のさ・・どうする?」

「・・いいですよ別に。私は自分で何とかしますから。」

「でもさ、何って言うかさ、その・・お母様とかにさ実は話したんだよね」

「・・?」

「そしたらさ、とにかく一度会ってみたいって言うの。君と」


自分の母親の事を「お母様」って呼ぶ人って初めてだったし、それがまさか後に自分の旦那になるなんて思いもしなかった。

でもさ

彼のウチは途方もない資産家って事だったし、その一人息子の子供を妊娠した―どこの馬の骨とも分からない―オンナに、とにかく一度会ってみたいってのは直感的に

「危険」

な匂いがした。怖いって思った。


私はきっと色んな角度から、ありとあらゆる角度から査定されて選定されて、屈辱を受けて、捨てられる。そんな気がしたし、その予感はある程度当たったんだ。
でも会わないでそのまま逃げるっていうか・・(うん、逃げるって事だよね)それは私の性格的に出来なかった。

「堕ろしたりするのはなしね。いいね。」

第一印象の彼とその時の彼とはもう、印象や何もかもが全然違っていた。
男が自分の親の話をする時って、結構大事な瞬間なんだなってその時知った。
その話し方や話す時のトーンや思い出や、そういうのってその「男そのもの」がスゴク顕われるから。彼の本当を、また少し垣間みた気がした。
彼が「お母様」って言う時の妙に甘ったるい空気や、トーンや、媚やそういうものから彼の自立出来ていない事や、家庭での位置づけやらそういうものが全部見えた。

そういう事もあって


逆に


怖いものみたさで、彼のそのお母様とやらに会ってみたいって思った。
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テーマ:旦那さんのこと。 - ジャンル:結婚・家庭生活

  1. 2005/11/23(水) 01:33:52|
  2. 意味不明
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  4. | コメント:2
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